黒柿とは? 樹齢100年を超える柿の古木の一部が、変異により色が黒くなった部分。黒の部分は非常に少なく、 一本の樹木から取れる量も少なく、希少価値があり、高価になります。緑、黄色などの色もありますが、 黒以上に極めて少なく一般に流通することはほとんどありません。 柿の木自体は堅い木質といわれています。木地の加工は徳島の木地屋さんでお願いしています。 型を抜き、綺麗に表面に磨きをかけて、漆を塗れる状態にしてもらいます。 フリーカップは、小付けとして、酢の物や和え物を盛り付けても風情があります。塗り物だから と汁気のある料理しは敬遠がちですが、柔らかい雰囲気は陶器や磁器とも違った味わいがあり、 食卓を引き立てます。是非お試し下さい。 黒柿のフリーカップ、六寸皿、ぐい呑みです。フリーカップ四種類、六寸皿二種類、ぐい呑み二種類です。
六寸皿は給仕盆としてお使い頂けるサイズです。最近はお客様にお茶を出す時に、お盆に載せたままで 出す場合もあり、そのような時にも重宝します。蓋付きの湯呑に四寸五分茶托を合わせて、六寸の皿に 載せれば、ちょうど良いボリューム感となります。湯呑と茶托と盆の黒の部分が絶妙な取り合わせとなり、 引き締まった雰囲気をかもし出してくれることでしょう。茶托を省き、湯呑とお菓子の取り合わせもお試し下さい。 六寸皿として、ケーキや一品の料理などのお皿としても使えます。径18センチは和皿で最も使う頻度の高い 六寸皿と同じサイズであり、洋皿としてはケーキ皿のサイズとななります。多用途にお使い頂けるでしょう。
屋久杉のカップです。 本来、杉は美しい柾目が特徴ですが、二点ともに美しい木目になっています。杉の木の根元に近い 部分を使用しています。油分が多く、杉というよりは栃の木を思わせる木目模様となっています。 焼酎のお湯割などいかがでしょうか。 ちなみに、漆器に使うお湯ですが、沸騰しているような熱いお湯は避けて下さい。 ポットのお湯程度なら何の問題もありません。保温できますので、温かい飲み物が温かく頂けます。 日常に溶け込むうつわをお届けします。日々の暮らしを大切にしてゆきたいです。 土物のうつわにも、磁器にも、洋食器にも合わせて下さい。驚く程ぴったりと馴染むことでしょう。
讃岐漆芸のあれこれ 塗りの工程ですが生漆を8回塗っています。一回塗るごとに手拭でふき取り、室に入れて乾燥させる 手順を繰り返しています。 塗って乾かす時間が一回に付き二日程度の日数が必要としても、仕上がるには約16日は最低必要と なります。乾燥は室で行いますが、室は湿度は約80パーセント、温度20度で調整しています。 夏場の暑い時には、20度を越えても拭き漆の場合は問題ないので室温で乾かしますが、冬の気温が 低い時期にはヒーターを使って温度調整が必要となります。 漆は国産ではなく、中国製ですが、価格の面で国産は高価と言うことでもありますが、漆の品質自体 が中国製でちょうど良いという面もあり、中国製を使っています。 ちなみに、量産されている讃岐彫は漆は使用せず、ウレタンで塗装が多いようです。コストが漆では 引き合わず、質感が漆に近いウレタンが多用されているようです。 拭き漆の製品は使い込む程に味わいが出てきます。日々ご愛用頂ければ幸いです。